揚子三井造船36,000m³LEG船「GASCHEM DOLPHIN」

10月24日、揚子三井造船 (以下「YAMIC」)で建造していた同シリーズ3隻目の36,000m³LEG船「GASCHEM DOLPHIN」をドイツ船主向け引き渡した。



「GASCHEM DOLPHIN」は2025年9月30日に海試運転を実施し、各種性能指標はいずれも設計要求を満たすことを確認。本船はシリーズ船の優れた性能を継承しつつ、全体配置とエネルギー効率設計をさらに最適化。船体構造がコンパクトで港湾適合性に優れ、タイプC型液体ガスタンクを3基搭載し、貨物艙スペースの最大限の活用を実現し、積載量が約12%向上。高効率プロペラと全懸垂式ツイストラダーの組み合わせで推進効率を高め、バルブステムと甲板風抵抗最適化設計とあわせて、省エネ・消費削減を実現。液貨システムは2種類の貨物の同時冷却、再液化及び蒸気回収に対応し、可変周波数深井ポンプと防熱システムを装備し、マイナス104℃の低温環境での安定運転を可能にしている。全船の分区消防システムと大功率軸発電機などの設計により、安全、且つ環境にやさしい性能となっている。

10月21日、YAMICは本船の命名引渡式を盛大に実施。ゴッドマザーのYuriko Geshi女史、Hartmannグループ監査役会会長 Hartmann氏、取締役執行役員Ulrich Adami氏、新造船Ionut Cornea氏、中国大陸エリアマネージャー龍葉飛氏、ロイド船級社中国大陸経営マネージャー施興泰氏、揚子江船業グループ副総経理兼任当社総経理宋書明及び各協力者、従業員などが命名引渡式に出席。

ゴッドマザーのYuriko Gesh女史は、本船を「GASCHEM DOLPHIN」と命名し、シャンパンコード切断の儀礼を実施。新しく命を授かった本船や、本船乗組員の安全な航行を祝福し、船主様に幸運と富·ロイド船級社とYAMICに栄誉をもたらします。

10月21日午前、「GASCHEM DOLPHIN」の引渡契約書が無事署名され、同船主とのプロジェクトが完了しました。
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